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通勤快読ブックレビュー

電車の中で読む本はないかとお探しのあなたに。新旧とりまぜて。

炎都 City Inferno 【柴田よしき】 (2000)

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【あらすじ】

木梨香流は京都の地質調査会社の技師。地下水の水位の急激な低下が、異変の発端だった。一方、京都御苑では奇妙な死体が発見されていた。4時間前まで生きていた男が、全身の液体を抜き取られ、カラカラに干からびている!

ところがそれは、京都中を恐怖と絶望に叩き込んだ未曾有の大厄災のほんの序曲にすぎなかった・・・

【感想など】

昔映画館で見た、「妖怪大戦争」を思い出しました。京都を舞台に、妖怪たちが跳梁跋扈する大パニックサスペンスホラー作品なのですが、妙に親近感が沸くというか、まったくの絵空事ではなく、どこか、本当に起きてしまっても不思議ではないような感じがするのは、やはり日本人としての性(さが)でしょうか。

妖怪たちの所業がちょっとスプラッター的ではありますが、それでもとても面白く読めます。ただの気持ち悪い妖怪物語で終わらなかったのは、南国の守護神ゲッコー(ヤモリ)の登場がストーリーに幅と膨らみを持たせ、終盤での九頭竜、白竜などの絶対的守護者としての竜の登場がストーリーに収束感を持たせているからで、それはイコール、作者・柴田よしき氏の卓越したストーリーテラーとしての才能が成せる技であり、ブレない世界観が見事に作品として昇華しているからなのだと思います。

ヒロインの木梨香流がとても魅力的な女性に描かれてますね。全体的に男性よりも女性が主体的、活動的で頑張っている姿が美しいです。

ご一読をおすすめします。

PS:

続編が何冊か出ていますが、個人的には、風呂敷広げすぎ感がハンパないです・・・

【評価】

★★★★★

【映像化】

まだ映像化はされていません。登場人物がほとんど妖怪ですから、フルCGですかね。実写化するのであれば、ヒロインの木梨香流は松岡茉優さん、ヒロインと恋に落ちる(超重要人物の)真行寺君之は松坂桃李さん、というイメージかなあ・・・

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